アマ初段の祖父落胆す囲碁習う孫が盤よりゲーム機開き
(再掲)
例年のように静岡の義父母家に滞在し、一週間の盆休みを
のんびり過ごして、明日は帰京という今晩。
義父とこどもたちが、お茶の間で碁盤に向かい合っている。
実は昼間、皆でショッピングセンターに行ったときに、
こどもたちの浴衣と甚平一式を買った。10歳近い女児の甚平って
実は市場にほとんど出回っていない。ほとんど浴衣ばかりで
サイズ130とか140を探すのに長い間苦労していたのだが、
今日の店で、下の子がなんとか着れそうなサイズをゲット。
彼女の下駄と、ついでに上の子にもつけ帯下駄付きの
浴衣セットを購入し、夕方開催された実家の地区の盆踊りに、
皆で出かけて帰ってきたばかりだ。
はじめての和服。特に上の子は浴衣とはいえ日本の民族衣装を
きちんと着るのは初めてで、いろいろ思うところがあったらしい。
「昔の人は、いつも普段からこんな服で過ごしてたの?」
(町のお嬢さんはね。農夫や漁民や力仕事の人は違うけど、
お祭りのときにはきれいな晴れ着の着物を着てたんだよ)
「この(着物の)下にパンツ、はいてたの?」
(いや実ははいてない。日本には元々パンツはなかったから)
など、実際に着た者ならではの質問がわたしに浴びせられた。
で、盆踊り会場で立ったままかき氷を食べながら、彼女が
突然言い出したのだ。「おじいちゃん、帰って囲碁やろ?」
彼女の心境にどういう変化が起こったのかは判らない。
でも、毎週通っている囲碁教室で学んできたことが
浴衣と盆踊りに触発され、結晶しかけたのかもしれない。
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