カテゴリー「短歌いろいろ」の59件の記事

2011/02/01

短歌関連本の相場

久しぶりに郊外の、某独立経営古書店に行った。
店内はブックオフなどのように広くすっきり明るいが、
品揃えは昔ながらの総合古書店で、一階がコミックス中心、
二階が活字本や実用書など、となっている。

しかもすいてる♪時間を忘れて通路を回り、書名を流し見。

以前から探していた音楽関係の入門書に、料理系ムックに、
某ゲーム攻略本、それに・・・と見ると、詩歌コーナーに
「塔」関係の歌人の本がいくつか混じっていた。

作者さんの手元にも在庫僅少というレア歌集もある♪

「コスモス」奥村晃作さんの『キケンの水位』なども含め
ほとんどの歌集は500円程度の値がついていた。だが
よく見ると、古本にしては高値?な品も。

江戸雪さんの『Door』、定価3000円→1600円。
永田和宏さんの『表現の吃水』、定価1700円→2000円。

こういうのの相場って、どうやって決まるのかしら。

ちなみにレジのお兄さんに訊くと、この近辺にもときどき
「この分野をまとめて持ち込まれるお客さまがいらっしゃる」
とのこと。どんな人だろう?と想像をふくらませてしまった。

ともあれ両手にずっしり本をゲットして、大満足で帰宅。
さぁ手元にきた歌集の数々、読んで栄養にしなくては。

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2011/01/07

短歌談義で仲間を送る

「塔」横浜歌会・湘南歌会によく顔をだしておられた
塩谷いさむ(本名:勇)さんの、お通夜に行ってきた。
享年九十歳。歌会の席上でも二次会、三次会の席でも
健啖ぶりと楽しい会話で場を盛り上げてくださったもの。
歌集を頂戴し「次の二次会の席で感想申し上げますね」
とお約束していたのについにかなわず、残念な限りだ。

さてお通夜には両歌会のいつもの仲間も集まっていた。
精進落としが済み場を辞する前、喪主であるご長男のご好意で
皆で祭壇を拝見させていただいた。「塔」と青磁社からのお花。
祭壇には生前ご愛用の帽子が二個。そしてお棺の中には
いつも歌会に着ていらしていた明るい黄色のジャケットが。
お顔は今にも語り出しそうにおだやかで、あらためて(涙)。
お別れをさせていただき、ありがとうございました。

その後場所を変え、塩谷さんの昨年の歌会詠草や
「塔」本誌を手に皆で短歌を語り、呑み、塩谷さんを偲んだ。

その席での話題のひとつ。いきなり現実的な話で恐縮だが
「こういう場合<支部として今後>誰にいくら包んだらいい?」

若葉集や歌会参加まもない人だったらナシ?
逆に作品2ならいくら、作品1や月集の人なら、って決めるの?
全国から支部名で集まるときなど、金額調整したりしてる?
「塔」の支部はそれぞれ独立採算制だから、懐具合、違うよね?

いろいろ出たが、今回の場で皆の支持を得た案は:

「個人で参列し、個人名で「包む」人は各自の裁量でいいが
<支部名で冠婚葬祭に出すのは弔電>と全国統一してしまう」

だった。他支部の皆さんのご意見はいかに。

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2010/11/24

歌集『初めての<青>』とブルースター

「塔」横浜歌会のいつもの会場で、刈谷君代さんの第四歌集
『初めての<青>』の批評会が行われた。
「塔」会員が歌集を出すと、他結社でよく聞く出版記念会
(パーティー)ではなく、批評会でお祝いされることが多い。
批評会参加は初めてだったが、一冊を大勢で読み込む半日は
とても勉強になった。後日「塔」誌面でも報告されると思う。

さて会の最後に今回の主役苅谷さんへの、花束贈呈があった。
白を基調に、青いブルースターの小花と、紫の(品種名不明)
ダリヤのような大輪の丸い花一輪が、アクセントになっていた。

花束担当の人が花屋の店員さんに苅谷さんの歌集を見せて、
「このイメージで」とお願いした結果の花束だとか。

写メとっとけばよかった(涙)

あとでメンバーが花束を囲んで「これはなんの花かしら?」と
話題になったとき、わたしは「ブルースター」だけ即答できた。
でも紫のダリヤ風の花の品種が言えず、内心悔しい思いだった。

わたしは育てて咲かすまでが楽しくて、植物を「飾って楽しむ」
方向へは、今まであまり向かっていなかったかもしれない。
次に外出したら、お花屋さんでいろんな花を見てみようかな。

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2010/11/16

「塔」を待ちわびて

非営利の結社誌ながら毎月15日の発行に遅れたことがなかった
「塔」が、11月はさすがに遅れているとサイトに告知された。

わたしもここ毎日、メール便のバイクに耳を澄ませていた。

でも今月号は恒例の「8月全国大会報告」大特集が載るのだし
二年に一度更新して配布される会員名簿も当月ついてくるはず。

本部のある京都や他の地域でも、毎月多くの会員が手弁当で
集まって、詠草原稿の校正や細かい作業をしていると聞く。
(さぞ勉強になるだろう、参加できる皆さんがうらやましい)
いや、皆さん気持ちを平静に(短歌づくりに向けるなどして)
毎月の「塔」発行を支えてくださっているのだ。

多くのかたがたの尽力に感謝しつつ、今月号を待ちたい。

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2010/08/15

河野裕子さん逝く

お盆の帰省中、遅ればせながら報道で知りました。
すでに多くの「塔」会員ブログ等で、追悼文が書かれています。
最新の「塔」8月号に先生の近況と近詠が出ているそうですが
投函を待たずに帰省してしまって、まだ拝見しておりません。

そんなわたしですが、忘れられないエピソードがひとつ。

かつて娘ふたりを同行して全国大会に出席した日、
着せていた同デザイン色違いのワンピースを見て
河野先生がこんな趣旨のお言葉をくださいました。

「お嬢さんたちの今日のこのお洋服を、大切に残してあげてくださいね」

お言葉通りあのときの二着は大切にしまってあります。
見るたびに当時のこと、母としての家族の中での裕子先生のこと、
全国大会と「塔」のこと、いろいろと考えさせられ、
そのたびに短歌への思いを新たにしています。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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2009/03/22

黑田英雄さんのブログ

「塔」会員のブログに黑田英雄の安輝素日記というのがある。
くろださんのクロは旧字、タイトルの読みは「あんぎらすにっき」。

黑田さんは「塔」最新号が届くと数日中に通読を終え、気に入った
作品を全作品から数十首ピックアップして「陽の当たらない名歌選」
としてブログに発表されている。選歌欄ごとの名歌選ならわたしも少し
試みたことがあるが、<毎月必ず><全選歌欄から>選歌するのは
時間的、精神的にけっこうきつい。だから黑田さんはすごいと思う。

彼は「塔」の他に結社「短歌人」にも属していて、そちらの名歌選も
欠かさず発表している。結社によって歌のカラーが違うのは興味深いし
選歌する人の人柄が見えて面白いから、このように短歌結社誌から
自分なりの選をネットに発表する人が、他にもっと増えてほしい。
他の結社誌でもこういう引用がネットに増えれば、会員以外に
誌面の一端がうかがえて、より興味を持ってもらえるだろうに。


さてその黑田さんが、最新「塔」09年3月号より拙作:

工務店の顧客パーティーの撮影のときだけ夫はわが肩を抱く

を選に入れてくださった。ありがとうございます。
が、実は過去にも何回か拙作を「名歌選」に選んでくださっている。
覚えている限りでは:(以下年月は掲載の「塔」発行月)

葬式で夫のまといしワイシャツが学芸会の舞台に踊る(08年3月)

少年は神輿担ぎに恍惚を見いだせぬまま法被脱ぎ捨つ(08年1月)

七歳は雨ニモマケズを暗唱し「ほめられないなら真似したくない」
(06年11月)

七歳が三桁の長寿にあこがれて何度も見たがる「百歳バンザイ!」
(05年12月)

などを引用してくださっている。彼の名歌選を読む限りでは
黑田さんは短歌でも日本映画でも、人間ドラマや人生の機敏を
感じさせる作品が、お好みのようだ。「安輝素日記」には
短歌以外の記事やエッセイもあるが、どれも挑発的な文体で、
短歌編ならいわゆる重鎮歌人をもばっさばっさと斬っている。
評論サイトとして見るとこれほど率直な物言いは珍しく、
短歌界への進言もけっこう的を得ていて、痛快ですらある。

アクセス数もけっこう多いそうだが内容のあけすけさからか
何かのタブーに触れているのか?ネット上、他所で引用される
ことはめったに無いか、目立たない。

敵も多そうなサイトではあるが、少なくともわたしは何度も訪問し
黑田さんのブログを興味深く読ませていただいている。

短歌とつかず離れず細く長くつきあいたい者の、ひとりとして。

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2009/01/13

日めくり万葉集

NHK教育テレビの五分番組。(詳細は番組サイト

一日一首、著名人が万葉集の中からその歌を語り、
関連映像をバックに檀ふみさんの朗読と現代語訳、
背景解説が淡々と語られる。まぁ地味な番組だ。

でもなかなか通読できない万葉集の抜粋を
短時間に聴かせてくれるから、けっこう面白い。

放送は週五日だが、年明けから始まったらしく
まだ二週目で、10回にもいっていない。もっとも
BSハイビジョンでは一年前から放送していたそうで
番組サイトで一年分の内容(=今後の放送内容)が
ざっと見られたりする。(白玉家ではBSは受信不可)

地上波第一週は額田王(ぬかたのおおきみ)や大伴家持
(おおとものやかもち)といった有名どころの歌が
連発されたが、だんだんわたしの知らない歌も出てきた。

選者も俵万智さんが概出、今週は馬場あき子さんや
小島ゆかりさんが登場する予定で、他の著名人も
けっこう豪華な文化人を集めている印象だ。

個人的には深夜、リビングに洗濯物を広げて
たたんだり仕分けするときのBGVに、重宝している。
「あと靴下7足」なんてときに一本ずつ流したり。

とりあえず録画してもたいした容量じゃなかったし、
当分はちょっとした耳学問として、楽しませてもらおう。

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2008/12/30

湘南歌会と里帰り

本年最終日曜日には例によって静岡義父母家へ里帰り。
いつものようにクルマでまっすぐ・・・と思っていたら
この日藤沢で「塔」湘南歌会が開かれるという。

出、出たい!白玉ダンナ、だめ?(とちょっと上目遣い)

「いいよ。荷物とこどもたちを連れて迎えに寄ってあげる」

をを、ありがと!「・・・でもね、」?

「書類の片付けと荷造りを終わらせてからだよ。万が一
時間までに完了しなかったら、午後の歌会はキャンセルして
忘年会だけ出るようにしなさい」

というわけでわたしは室内各所の書類と本の山を仕分けて
片付けることに専念。平行して冷蔵庫の始末と帰省の荷造りと
植物の世話と子の食事。年末年始のビデオ予約もしとかなきゃ。

そんなこんなで土曜日夜はほぼ徹夜。でもおかげ様で、
部屋の片付けでは何とか彼の「合格」をもらったのでした。ほっ。

移動してみたら多摩ニュータウンから藤沢、案外近かった。
小田急新百合ケ丘まで出てしまえば、江の島線の快速や特急で
30分程度。成瀬の横浜歌会と同様、たまの湘南歌会も悪くない。

藤沢駅近くの貸し会議室に今回は出席10名、出詠20首。
横浜の半数と小規模だけど、その分歌評はじっくりできた。
会場地下の居酒屋に移動して二次会&忘年会。ひさびさに
歌の話題だけで皆さんとおはなしできて楽しかったです♪

さて白玉ダンナとこどもたちは?「藤沢までが混んでるから
相模大野(さがみおおの:小田急線)まで戻ってくれる?」

了解!と小田急の各停じゃない電車に乗って戻って約20分。
相模大野駅前に停車のウチのクルマに、無事合流できました。

わたしが飲んでいる間、白玉ダンナはこどもたちに食事をさせて
クルマに帰省荷物を積んできてくれた。出発前には床の大掃除も
家に居た子とやってくれたらしい。ありがたいことで。

というわけで白玉一家はすでに静岡に滞在中です。
ここの更新も2008年最後となりました。

どうぞ皆様よい新年をお迎えください。

そして2009年も「だんごのきもち」をよろしくお願いいたします。

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2008/06/05

こどものおもちゃ

小学生の一人が、課題で百人一首を暗記することになった。
まさか百首連続暗唱ではないだろうが、数文字の「決まり字」で
続きをすらすら言えるレベルが期待されているとすれば、
わたしの出番だぞ。「よーしカルタ取りでもやって覚えるか」

ウチの百人一首は、かつて白玉実家でわたしと姉が使っていた
もの。古びてるけど使うには問題はない。どこにしまったっけ?
ボードゲームや碁盤はリビングのテレビ台にあるけれど・・・
そうだ!「収納は使う場所の近くに、使用頻度を考えて」だ。

小さい子連れの来客用に、おもちゃのきれいなものを、まとめて
しまってあったのを、思い出した。リビング隣の着替え室兼物置。
掃除用具の陰になる奥の棚に、大きなプラスチックコンテナ。
引っぱり出してみると、あったあった♪百人一首。それに他の
かるたやトランプ、ミニカーの箱、木のけん玉に、積み木まで!

するとこどもたちが目ざとく見つけ、手を伸ばしてきた。
積み木とミニカー。をいをいあんたたち、もう十歳近いのよ?

「でもねママ、ちいさかったときと今では、同じおもちゃでも
面白さや遊び方が違うの!」

というわけで、リビングに広がる、なつかしのおもちゃたち。
をを、夢中になって遊んでくれてるじゃん!

ま、ごはんまで時間あるし、百人一首は後にさせるか。
本当に面白がっておもちゃで遊ぶのも、あとしばらくだろうから。

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2008/03/25

漫画「イティハーサ」

分厚い文庫全七巻のコミック「イティハーサ」
(水樹和佳子著、ハヤカワ文庫)を、一気読みした。
完結までに13年を費やしたという、作者渾身の作品だ。

ジャンルで言えば「SF大河ファンタジー」だそうだけど、
舞台は未来ではなく、古代日本。綿密に練上げられた世界観に
神々と人々が多数登場し、かかわりあってゆく。

繰り返される血なまぐさいシーンと、美しい神々の描写。
言霊(ことだま)の力。名の力。大地の力。樹(気)の力。
神ゆえに、人ゆえに各自が得たり失ったりした、悲喜こもごも。
空間も時間も超越して哲学さえ伝わって来る、物語だった。

本を閉じて、自分が触れている短歌の世界のことを思った。
わたしは一語一音を、ここまで大切なものと認識していただろうか。

きっと作者は漫画の神に愛されて、この作品を生んだのだ。
片手間に開くひまつぶしの漫画ではないが、また「ひたりたい」。

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