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2016年5月の2件の記事

2016/05/18

「塔」16年5月号掲載歌

泡の中われにも宿るメデューサの十万匹の蛇かきむしる

まだ暗き路地の新聞配達のバイクを合図に街は動き出す

焦臭き鉄輪またぎて乗り込まん十五分遅れの列車の下の

亀の子は暗室で眠る日向ぼこを喜びそうな昼下がりにも

如月のタイツの中の今週のフットネイルはラメ入りの青

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「塔」16年4月号掲載歌

七草と節分豆と合格菓子正月四日のスーパーに有り

月詠を初めて落とした最新の「塔」に歌人はこんなにも居た

わが歌もわが名も無いがあの歌人この歌人の歌ただ読み進む

「塔」を開くまえに米研ぐべきだった急きょ夕餉のパスタを茹でる

脳内を八分の六拍子から七五調に切り替えて書く短歌原稿

しんしんと眠れぬ夜更けツイッターの自分の「いいね!」を一気読みする

心地よく時に厳しき百四十字面識もなき誰かのことば

1ヶ月遅れましたがこの月の掲載作。
田宮智美さんが選歌欄評で2月号掲載の拙作を取り上げてくださいました。
ありがとうございます。

子が育ち卒業したる学校の体操服は部屋着と変わる


田宮さんは(同じ名ということもあって)ご入会時から気になっている歌人のひとり。
余韻があってもっと読みたいと思うお作が多いです。

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