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2013/05/16

「塔」13年05月号掲載歌

おとうとを亡くした兄は遺影との勝負と将棋の駒並べゆく

おれが逝くとき持ってくからと木の駒の自陣の分を兄は取り置く

通夜の日が十六歳の誕生日遺影の脇にケーキも灯る

四日経たケーキを供養に食べるぞと義兄が言いだし皆止めんとす

食器棚の前まで喪服の親戚がひしめきあいて通夜始まりぬ

袈裟をまといわが同窓の福島君読経響かす故郷の通夜に


選者の吉川宏志さんが選歌後記に「おとうとを」を
引いて評してくださった。

 (引用はじめ:改行位置変更)
悲しみの中に無邪気さもあり、独特の印象を残す歌。
亡くなった後も兄弟は好敵手なのかもしれない。
 (引用終わり)

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