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2011/04/11

「塔」11年04月号掲載歌

窓の無きビル側面に見下ろされ信号角の木戸の万屋

愛想良きレストラントの店員のカフェエプロンの背に縦結び

欲しきモノひとつも無くて師走なる雑貨ショップの棚賑々し

シャンパンとジュースとケーキで祝わるる最早アラフォーではなきわたし

届きたる吾子のおまるの伝票に義父の文字あり樹脂製品と

吉澤ゆう子さんが、2月号掲載の拙作に
選歌欄評を書いてくださった。ありがとうございます。

居るはずが見えず聞こえず十三の振替休みの娘と過ごす家


さて今月号、精読はこれからだが助野貴美子さんの文に着目した。
「二月号 真中朋久選歌襴評」の原稿用紙七枚ほどの文字数で、

【引用始め】
作品1の皆さんは、さすがに歌歴の長い方ばかりなので読みごたえがあり、技巧もさまざまなので読んで楽しい。なので今月は、助野貴美子の勝手に解説、技巧の巻とさせていただきます。
【引用終わり】

と銘打って担当欄の歌を抜き出し、箇条書きでそれぞれのグループの
比較分析を試みているのだ。技巧解説の箇条書きは三項目で、


「独自のオノマトペや擬態語がリアリティを高める」

「リフレイン(くり返し)が愛誦性を高め歌の背景を美しくする」

「上の句と下の句がはなれていてもいい。はなれていることで
言外に作者の思いがより強く伝わる」


各項、集められたサンプル歌を含め「ふむふむなるほど」と
読ませてもらい、テクニックの解説もとても参考になった。
今月書ききれなかったとの違う技巧についても、別の機会に
読ませていただきたくなった。

選歌欄評は「筆者が担当欄から選んだ歌に数行の読解文を足して
並べて紙面を埋めた」そんな文章が多い印象があるのだが、
今回の助野さんみたいに独自の視点で歌を選んで組み直す、
そういう一歩つっこんだ選歌欄評を書く人が、増えてほしいな。

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