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2010/09/15

「塔」10年09月号掲載歌

ニッポンはもう斜陽よと孫たちに悠々自適の祖母のたまえり

十一歳わが肘を取り「また夏のママのにおい」と日焼け止めかぐ

日曜日のみ私服着る中一のジーンズ毎週縮まりて見ゆ

持ちこみのテストの前夜子に代わり書店で探す『星の王子さま』

文化祭のお化け屋敷の設計に家族で口出す土曜の夕餉

イヤホンで乙女の祈り流しつつ鍬で畑打つ芋を植えんと

でしゃばりを直言された帰り道路地の紫陽花重たげに咲く


今号「作品合評」襴で、先月に引き続き7月号掲載作の中から
有澤祐紀子さんと吉田恭大さんが評してくださった。

理科好きが一貫校の図書室でまず借り出す『へんないきもの』

この歌で、おふたりは作中主体が男の子だと解釈された様子。
この行動で女の子、って想像つきにくい・・・かもしれないな(汗)
また選歌後記では選者の黒住嘉輝さんが評してくださった。

文化祭のお化け屋敷の設計に家族で口出す土曜の夕餉

黒住さんも「助言されているのは高校生だろうか」と書いておられる。
文化祭のお遊び系企画=高校ならでは、という事例が身近に多いのかも。

両歌のモデルである中一の長女はコメントに苦笑していたが、わたしは
「高校入試のない中高一貫校が、全国的にはまだ珍しい存在であること」
「歌は発表された時点で作者の手を離れ、テキストから解釈されること」
を改めて実感できました。皆さんありがとうございました。

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