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2008/05/16

「塔」08年05月号選外歌

太ったねママやせたらと十歳は言われる気持ちをまだ知らず言う

私立小一年生をなお塾に送る母あり眼を血走らせ

五大湖の水を積み込み自衛隊干ばつの地に運べぬものか

スーパーの袋に似せたエコバッグ紙袋の手と重ねて持てず

アカスリの手に身をゆだね訛ある彼女の修業時代を思う


読み返してみるとただのエッセイ調?な三十一文字に
感じられるものもある。選歌された五首のほうが
「味わいがあり他人にも伝わる短歌」だったとすると、
切り分けられた決め手って、何だろう・・・

と思っていたら、今朝の読売新聞に清水房雄さんの一文が。
読売歌壇の選者を栗木京子さんに引き継いだ心境を記した
「歌壇選者を終えて」だ。その中に土屋文明の引用があった。

【記事からの孫引き始め】
(上略)投稿者と選者は、互に信じ合わなければ駄目だ。作者が選者のクセを考えたりしては駄目だ。いつも選者と真剣勝負のつもりで、立ち向わなければ駄目だ。選者も作者を意識せずに作品だけに、直接立ち向かわなければならない。投稿者を決して目下にしてはいけない。投稿者には、投稿者独自の世界があり、選者の知らない世界がある。己れの知らざる世界の特長を見分けて評価するのが選者の仕事だ。
【孫引き終わり】

これをうけて清水さん本人の選者就任(平成二年)当時の
あいさつ文も引用されている。

【記事からの孫引き始め】
選歌欄というものは、作品を中心にして、作者と選者と読者とが力合わせて作りあげる、一種の交響曲みたいな世界である。というふうな事が、土屋文明先生の昔から変わらぬお考えのように、私は思っています。
【孫引き終わり】

そういえば「塔」昨年10月号にも特集「選歌の現場から」
があった。もう一度読み返してから、今月の十首詠にかかろう。

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