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2007/08/31

こどもと行った美術展

この夏休み、こどもたちと何カ所かの美術展に行ってきた。
普段映像や印刷でしか見ていない絵でも、原画を間近に見ると
ちゃんと「誰かが筆や道具で描いた」ものだと判る。
こどもたちにも、わたしにも、それは新鮮な驚きだった。

(1)ジブリの絵職人 男鹿和雄展ートトロの森を描いた人。
(東京都現代美術館、2007/9/30まで)

電車一本、地下鉄二本を乗り継いで、江東区の現代美術館まで
こどもたちは長旅をしぶしぶついてきた。が、いざ会場に入ると
ナマの絵の数と迫力に、目を丸くしていた。宮崎アニメ以外にも
背景画や他の作品が多数展示されていて、男鹿さんの画力が
うかがえる。いろいろな緑色を駆使した風景画やアニメ背景が
圧倒的に多く、屋内なのに四季を満喫した気分にさせられた。

(2)某折り紙教室の展覧会(銀座某ギャラリー、終了)

ここも電車で出向いたが、ウチのリビングより狭いギャラリーに
1000点以上の折り紙作品が展示され、講習会や材料即売も。
こどもたちは講習会で複雑なユニット折り紙に挑戦できたし
珍しい折り紙を買うこともできた。帰りが雨で大変だったけど。

(3)小山敬三美術館小山敬三記念館(常設)

実家から出向いた、洋画家小山敬三の作品を集めた美術館。
アトリエも隣に移築されて、記念館として公開されていた。
こどもたちにはまだあまりなじみがない、油絵の風景画の数々。
静物画、人物画、小山画伯の学生時代の習作、自画像もあり
ひとりの作家の生涯の創作活動と、その作風が伝わってくる。
アトリエは1929年築。昭和の洋館の内装は素敵だったし
こどもたちには再現されたアトリエも、興味深かったようだ。

都内では新高輪プリンスホテルに大作の壁画「紅浅間」が
あるとのこと。「いつか見に行きたいね」と皆で話した。

(4)美内すずえと「ガラスの仮面」展
(世田谷文学館、2007/9/2まで)

有名な演劇漫画(未完)の原画や関連資料の展示会。
展示室には(作品ファンと思われる)大人の女性が大勢いて
小学生連れは(その時は)ウチくらいだった。長女と次女は
まだこの大作を読破していないけど、何冊かは事前に
わたしの蔵書で読ませておいたので、はじめて見るカラーの
ナマ原稿に、見入っていた。展示は、作中にいくつも出てくる
劇中劇単位の、解説とナマ原稿が中心。さらに一部作品では
作中の舞台セットを展示場に再現したり、キャラクター単位で
名場面を原画で抜粋したりと、長編の全体像を俯瞰できる
構成だった。主人公の部屋を再現したり、作者が原稿執筆中
聴いているCDの試聴コーナーもあり、長時間でも退屈しない。
帰宅後、こどもたちがまたこのマンガに、没頭していた。

職人芸というか、誰かの「手」が見える作品を見るのは好きだ。
(ただ、今回美内すずえのカラーだけは、わたしには作者の手が
見えてこなかった。何枚ものナマ原稿の絵は美麗だったけど、
紙と背景絵の具の境目を見ても、本物とは信じがたかった。
直しやスクリーントーンの跡がわかる白黒原稿はともかく、
カラーが「本物!」と思えなかったのはなぜだろう?自宅で見た
印刷されたコミックス表紙のほうが、印象的だなんて・・・)

こどもたちはどう思うかわからないけど、これからもいろいろな
作品をナマで見せるチャンスを、つくってあげたいと、思った。

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