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2006/02/15

「塔」06年02月号掲載歌

鳥愛づる姫君ひとりおだやかな笑みを残して宮廷を去る

いもうとは姉の不在にいきいきと母のおなかを占めて眠りぬ

「うまそうなペンキのにおい」とマンションの門扉塗装の日に子らは言う

不自然に主演二人に背を向けてドラマの中を過ぎる人々

雨の度もぐる枯葉を替えながら冬の蝸牛は角ひそめおり

故郷に歌碑ありたれば盆踊り唄で覚えし「秋ぐさの花」


最後の歌は歌碑とご当地ソングの話。
「秋ぐさの花」とは若山牧水の有名な一首を指している。

かたはらに秋ぐさの花語るらく滅びしものはなつかしきかな

短歌好きな方々や、まして選者なら食いついてくるだろうと
(僭越ながら)予想しつつ出した詠草で、事実その通りになった。

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